魔法使いとトリコロールの猫。

ヘルミーナとクイズが好きなウィズッター(Twitter: @hermina_quiz)。「黒ウィズは3色パネルを踏んでこそ!」と思ってます。Twitterでは主にウィズのことをつぶやいておりますが、こちらでは主に日常の話を呟こうかと思ってます。

The Sense of Wonder

突然ですが、「教養」とは何でしょう。

教養には以下の6つの定義があるそうです。
1. その集団人の常識より少し上の知識や嗜み
2. 大学教育における専門知識に対する、基礎・関連の知識
3. 古典を尊び、学問する生き方を大切にすること
4. 学問を通じて人格形成に励むこと
5. 自分らしく生きていくために世間に働きかけ、それを変えていく能力
6. 共同体を円滑にするために政治的行動をすること


では、次に、感性という視点から学ぶということについて考えてみましょう。

国家の品格』などの著書がある藤原正彦お茶の水女子大名誉教授は、「自然科学で最も重要なのは美しいものに感動する「情緒力」で、数学的なテクニックじゃない」と述べています。論理でガチガチに固められた印象の強い数学ですが、数学をやってる人がしばしば「この証明は美しい」なんて言ってるのを聞くと、数学にも感性が欠かせないことを実感します。

沈黙の春』で知られるレイチェル・カーソンは、最後の著作として『センス・オブ・ワンダー』(The Sense of Wonder)を執筆していますが、この言葉は「神秘さや不思議さに目を見はる感性」と説明されています。

私に言わせれば、学ぶこととは感動することなのだと思います。上の2つの例はいずれも自然科学の話ですが、哲学などの人文科学の古典に共鳴するもよし、経済学の明快さに驚嘆するもよし、とにかく新しい知識を得ることで心を動かされる瞬間を一度は経験したことがあるのではないでしょうか。

自分の知らないことに感動する心を養うこと、これこそが勉強を愉しむ秘訣なのではないでしょうか。逆もまた然りで、教養を積むことによって磨かれる人格というものもあることでしょう。